2020年7月27日月曜日

三冊目に

ブログの容量がなくなったので三冊目に行きます。

ものずきな整備士?・・・三冊目

とりあえず新ブログを宜しくです~

2020年7月17日金曜日

エンジン単体できた

DA62Wの続。
クランクリアシールを交換。

ヘッドとブロック合体した。
バルブクリアランスを測定するためカムとチェーンを仮組みする。
手持ちのシムがあったので、新たに必要だったのは一枚だけだった。
専用工具があればカムを組んだままシムの交換できるのだが、そんなものは持っていないw
何回か仮組を繰り返して調整した・・・


チェーンカバー付いた。
ボルト穴は全てタップを通してネジ山を清掃する・・・結構面倒w
クランクフロントシールも交換。


ヘッドカバ―を付けたらひっくり返して、いよいよオイルパンの取り付け。
オイルパンは以前に脱着した形跡があった。何があったのかはちょっと気になる。オイル漏れの修理?


スラッジの堆積が少なかったので、清掃は楽だった。

オイルパン付いた。
ひっくり返ってるとなんか妙だなw
エブリィのK6Aエンジンはオールアルミでカッコいいね。
あともうちょっと・・・

2020年7月8日水曜日

組み始める

 DA62Wの続。
バルブを磨り合わせの準備。
排気バルブは新品と比べるとこんなに状態が違う・・・

 タコ棒使って擦り合わせ。
コンパウンドは中目と細目を使う。
排気側は交換するバルブを使って中目で擦り合わせてシートを整えたあと、新品のバルブを使って細目で擦り合わせた。

 状態のいいエンジンだったので、まずまずの仕上がり。
 念のため光明丹で当たりを見ておく。
大丈夫そうだねw

 バルブ組んだ・・・

ピストンも組んだ。
リングは状態が良かったのでそのまま使った。せっかく当たりが出てる物は無暗に交換しない方がいい。

とりあえずここまで・・・

2020年6月26日金曜日

意外といい

 DA62Wの続。
何でヘッドガスケットが抜けたんだろか?とよくよく観察すると、ライナーの排気バルブ側に抜けた形跡があった。
排気バルブの焼け具合を見ると、相当高温に晒されていた様だ。
排気側の温度が上昇してガスケットに悪影響が出て抜けてしまったのかもしれない。
K6Aはオープンデッキで結構攻めた作りなので、耐久性に問題が?って思われるかもしれないが、走行距離や年数から考えると、これはある程度仕方がないのかもしれない。


 ブロックが歪んでいなければいいのだが・・・
ストレートエッジは持ってないが、ノギスを利用して面の歪みを見てみる。
基準は0~0.03㎜であるが、ライナー部分全体がブロック面より0.04~0.05㎜沈んでいた。
これは歪みというよりは鋳物の経年変化的なものではなかろうか・・・
小さな定盤持ってるので面研してみる事にした。
 とりあえずヘッドを摺り合わしてみる。
定盤に荒目のバルブコンパウンドを油で溶いて塗布する。
昔バイクいじってた頃はよくやった。
頑張れば0.5㎜ぐらいは削る事ができるw
 ヘッドは歪んでなかったので、軽くすり合わせておしまい・・・
 問題のブロック。ぎりぎりのサイズだなw
ちょいちょいと20分程度すり合わせると・・・
ほぼ隙間はなくなったw
これならいけるだろう。


洗浄液できれいにする。
24万Km走っているが、カーボンの堆積は非常に少ない。
オイル交換は3000㎞毎にきっちとやっていたそうだ。
良いお手本の様なエンジンだw
 固着してたオイルリングもきれいになった。
リングは交換しないでいけそうだ。
 ヘッドもきれいになった。
ついでなのでポートのバリを取っておく。
K6Aはこの辺りの作りが雑で、シートリングとの段差が結構大きい。
 排気バルブは付着物が焼き付いて、えらい事になっていた。
ドリルに咥えてやるだけやってみたが・・・
 フェースが腐食してて、ボコボコになってる・・・
排気バルブは全て交換する事にした。


 シートは状態がいいので、すり合わせで何とか行けそうだ・・・
吸気バルブは洗浄液に漬けただけできれいになった。
いつもはドリルに咥えて汚れを削り落とさないといけないが、これは手間が掛からなかった。
走行距離の割には、非常に状態のいいエンジンだ・・・

続く~

2020年6月24日水曜日

抜けてる?

ブログ見てくれてる方からのご依頼。
DA62Wのエブリィワゴン。平成16の走行距離はメーターが交換されてて今一正確には分らないが、24万㎞ぐらいの様だ。
ラジエターが吹いてしまってオーバーヒートするらしい。
サーモスタット、二つあるラジエターキャップ、ウォーターポンプなど、主要な冷却系は交換さている様だ。温まると加圧するし循環もしている。
どうやらヘッドガスケットが抜けてるらしい・・・
オイルには水が混じってないが、負荷がかかって回転上がると燃焼ガスがウォータージャケットに抜けてくる様だ。
 距離と年数的にどうなんだろかってところだが、圧縮もあるしオイル管理も悪くなく、案外状態はよさそうだ。結構色々手を掛けてあって、今までの整備状況も悪くなさそう。
折角なのでオーバーホールする事になった。

 オイル管理がよかったからだろう、漏れもなく状態はいい。
オイル管理悪いとパッキンやシールが駄目になって、あちこちオイル漏れして触るのが嫌になるw

 バラし始める。
オイルパンの中はスラッジもなく案外きれいだ。
 ヘッドもきれいなもんだw
カムチェーンもそれほど伸びてないみたい。
 燃焼室はそれなりにカーボン溜まってる。
排気バルブが結構焼けている。



 オープンデッキのK6Aは結構攻めた作りだよなw
歪んでなければいいけど・・・
 明確に抜けてるって形跡は分らない・・・
もっとも完全に抜けてたらオイルに水が混じってコーヒー牛乳状になってたはずだ。

 吸気は何とかなりそうだが、排気バルブはどうだろうか・・・
 距離相応ではあるが、まだステムシールは機能してた様だ、酷いと吸気側のバルブはオイルを吸ってポートが詰まってる事がある。

 シリンダーは当たりがきついとこでも、まだクロスハッチが残っていた。意外と状態はいい。

 クランクは状態がいいのでバラさないで済みそうだ。
 コンロッドメタルもあまり摩耗してない。

 ピストンは距離相応にカーボンの付着があった。
1st,2ndのリングは状態がいいが、オイルリングは完全に固着している・・・
 バルブとシートとも案外状態はよさそうだ。
排気バルブは清掃してみて考えよう・・・

続く・・・

2019年9月7日土曜日

復活~

  セローの続き。
結局中古のエンジンに載せ換える事にした。
ヤフオクで見つけて落札してもらった。
古い1KHのエンジンは安くて結構あるのだが、5MPはものがなかなか無かった・・・
ちょっと高かったが、たまたま同じ年式で走行距離も同じぐらいのが一つだけあった。
業者の出品だったので、物は悪くなさそうだったが、年数相応でパッキンが駄目になり、あちこちからオイル漏れしてた。きれいに清掃してパッキン類は交換した。
腰上オーバーホールするべきか?と思ったが、とりあえずバルブクリアランス調整して載せてみる事にした。


エンジン腰下を降ろす。
225セローはリアピボットはクランクケースを貫いているので、アームが外れない様にダミーのボルトを突き刺してクランクケースを外す。
 中古エンジン載せた。
ちょっと手間ではあるが、クルマのエンジン交換するよりは遥かに楽だなw

 載せ替え終わってエンジン掛けたら調子よく回った。
これでやっと終わりか・・・と思ったらプスンと止まって掛からなくなった・・・どうやら火花が飛んでない。
何でだろ?・・・と調べていったら、CDIのコイルに導通がない・・・どうやら断線してる様だ。
壊れたエンジンから外して交換したら、また調子よく回る様になったw
どうやらこの中古エンジンはCDIコイルの調子が悪くて、解体してバラ売りされたみたいだ。
中古エンジンは素性が分からないから困ったものだ。
しかしこのエンジンはオイル管理も悪くなさそうで、程度は結構よさそうだ。元のエンジンよりいいかもしれないw
やっと復活~
なかなか作業できなかったのと、部品の発注で時間がかかってしまった。
お待たせして申し訳ないです・・・

2019年8月9日金曜日

業務連絡~


 友人の5MP3のセロー225、走行距離は4万㎞ちょい。
高速道路を全開走行してたらエンジンロックしたらしい・・・
もともとオイル消費が多かったそうだが、出かける前にオイル交換はしたものの、残ってたのは300㏄程度だった。
とりあえず状況を確認してみる。
エキゾースト側のタペットカバーを外したら、折れたロッカーアームが出てきた・・・

キャブを外してみたら、なんだこりゃ~w

 ヘッド外した。
ピストンぐちゃぐちゃだ~

 ヘッドも大分当たってるね・・・
バルブは駄目かもしれないが、シートが痛んでなければ使えない事もなさそうだ。
オイル減で潤滑が心配だったが、カム面の痛みもない。
 クランクが心配だったが、やっぱりコンロッドは曲がったか・・・
よくよく見ると砕けたピストンのボス部分が下に落ちて、クランクケースの一部が割れてしまっている。
実用に問題ない程度ならいいが、いずれにしろ腰下もバラす必要があるな・・・

シリンダーもかなり深い傷が入ってる。
これではオーバーサイズのピストンでボーリングって訳にもいかない。
さてどうしましょうかね・・・
 写真追加。
なんだこれ・・・













凄まじいなw