2018年8月7日火曜日

ちっと流れる

自分の乗ってる92年式のメキシコ製空冷ビートル。
もう26年にもなるが、まだ13万㎞程度しか走ってない。
昔から気になっていたのが、走っていると僅かに左に流れる癖があるった。
左ハンドルで一人で乗る事が多かったし、日本の道路は路肩側に水勾配になってるので、左に多少流れるのも仕方がないかと思っていた。

ちっと仕事が暇だったので、フロントのキャンバーを測ってみた。
左が+0.8°で右が+0.2°だった。
あ~、もしかしたらキャンバーの左右差で左に流れやすかったのかもしれないな・・・





キングピンがボールジョイントのタイプだと、上側アームのボールジョイントのシャフトの嵌ってる座金が偏心した構造になっていて、これを回す事でキャンバーを調整できる様になっている。

座金は切り欠きマークが付いていて、標準では正面に向いている。これを外側に回すとポジティブ方向で、内側でネガティブ方向に変化する。
座金を回すためには、車体を持ち上げてタイヤを浮かせて、ボールジョイントのシャフトのナットを緩める。固着している場合は、ちょっとシャフトを叩くと座金は回せる。

キャンバーの標準値は+0°30′ ±20′らしい。約+0.2°~+0.8°の範囲って事になる。左右差はあったが、とりあえず規定値内には入っていたって事なんだな・・・
右の座金を外側と、左を内側に回して調整した。
目標+0.5°に調整してみるが、結構難しい。
何回か調整を繰り返した結果、おおよそ左は+0.6°右は+0.4°になった。
まあこんなもんでいいかw
キャンバーが変化したのでサイドスリップも調整が必要だった。
アウト側に変化していたので、トーイン側にタイロッドを調整した。
ラック&ピニオン式と違って、調整するナットが狭い位置にあるのでやりにくい・・・
燃料タンクを外してしまうって手もあるらしいw

調整後に走ってみたら、左に流れる事が無くなった。
なんだ、もっと早くやっていればよかったなw