DA62Wの続。
何でヘッドガスケットが抜けたんだろか?とよくよく観察すると、ライナーの排気バルブ側に抜けた形跡があった。
排気バルブの焼け具合を見ると、相当高温に晒されていた様だ。
排気側の温度が上昇してガスケットに悪影響が出て抜けてしまったのかもしれない。
K6Aはオープンデッキで結構攻めた作りなので、耐久性に問題が?って思われるかもしれないが、走行距離や年数から考えると、これはある程度仕方がないのかもしれない。
ブロックが歪んでいなければいいのだが・・・
ストレートエッジは持ってないが、ノギスを利用して面の歪みを見てみる。
基準は0~0.03㎜であるが、ライナー部分全体がブロック面より0.04~0.05㎜沈んでいた。
これは歪みというよりは鋳物の経年変化的なものではなかろうか・・・
小さな定盤持ってるので面研してみる事にした。
とりあえずヘッドを摺り合わしてみる。
定盤に荒目のバルブコンパウンドを油で溶いて塗布する。
昔バイクいじってた頃はよくやった。
頑張れば0.5㎜ぐらいは削る事ができるw
ヘッドは歪んでなかったので、軽くすり合わせておしまい・・・
問題のブロック。ぎりぎりのサイズだなw
ちょいちょいと20分程度すり合わせると・・・
ほぼ隙間はなくなったw
これならいけるだろう。
洗浄液できれいにする。
24万Km走っているが、カーボンの堆積は非常に少ない。
オイル交換は3000㎞毎にきっちとやっていたそうだ。
良いお手本の様なエンジンだw
固着してたオイルリングもきれいになった。
リングは交換しないでいけそうだ。
ヘッドもきれいになった。
ついでなのでポートのバリを取っておく。
K6Aはこの辺りの作りが雑で、シートリングとの段差が結構大きい。
排気バルブは付着物が焼き付いて、えらい事になっていた。
ドリルに咥えてやるだけやってみたが・・・
フェースが腐食してて、ボコボコになってる・・・
排気バルブは全て交換する事にした。
シートは状態がいいので、すり合わせで何とか行けそうだ・・・
吸気バルブは洗浄液に漬けただけできれいになった。
いつもはドリルに咥えて汚れを削り落とさないといけないが、これは手間が掛からなかった。
走行距離の割には、非常に状態のいいエンジンだ・・・
続く~